(10週目番外)産院選び、その後
私のような初めての妊婦にとって、産院選びはとても難しかった。
私は「距離」と「和痛/無痛分娩対応」を重視して、産院の絞り込みを始めた。
聖母病院は分娩検討中の妊婦および夫は見学も受け入れてくれた。そこで得た情報も考慮し、最終的に私たちは順天堂大学病院に決めた。
この記事では、決断のポイントを詳しく紹介したい。
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計画分娩のリスク
順天堂大学病院の最大の特徴は24時間無痛分娩に対応していることだ。
私も妊娠するまで知らなかったのだが、麻酔医の不足のために、多くの産院では無痛分娩は計画分娩で行われる。
具体的に言うと、麻酔をかけるために麻酔医が勤務している時間帯に出産予定日を決め、陣痛促進剤などを使用して出産を起こすということだ。
単身赴任中の夫の立会いスケジュールが立てやすいので、私も当初は計画分娩にも惹かれたが、その後の情報収集で、初産の計画分娩は難産になりやすいということが分かった。
理由は、初産は赤ちゃんの出口である、子宮口が開きにくいから。
聖母病院の助産師さんによると、3日間陣痛促進剤を投与したにもかかわらず、分娩に至らなかった事例もあるとのこと。
また、子宮口が開くように予め予定日を遅めに設定されることが多く、早めに陣痛が来てしまった場合は結局麻酔が間に合わずに、自然分娩になることも多いと聞く。
これでは、何のために和痛/無痛を選んだのか分からない。
一方で24時間無痛分娩は、麻酔医が24時間勤務している。つまり、いつでも麻酔対応が可能ということだ。
もちろん、麻酔を用いるために自然な”いきむ”力は減るから、24時間無痛分娩でも陣痛促進剤は使用する。それでも、24時間無痛の場合は、自然に陣痛がきて、ある程度子宮口が開いてからの医療介入なので、この点は大きく違うと感じた。
*参考:
↑都内の24時間無痛対応の施設リスト。このリストには無いですが、私が調べたところ、東京衛生病院も有名です。
*その他参考:順天堂大学病院の無痛分娩に関するパンフレット
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職場からの距離
10週目の謎の腹痛事件の際は、会社から直接順天堂大学病院へ向かった。
会社からだと順天堂大学病院はタクシーで10分強。とても近かった。
一方、聖母病院は自宅からはそれなりに近いものの、職場からだと少し距離がある。
私の知り合いには、仕事中に切迫早産の症状が出て、病院へ直行した人もいる。
このとき初めて、職場からのアクセスの良さも考慮に入れるべきだと考えるようになった。
以上のことから、「自然の陣痛を待つので、夫が立ち会いできない可能性ある」「お高い(なんと、100万円強かかる見込み!)」というデメリットはありつつ、「心・体の負担が少ない出産」を実現してくれそうな順天堂大学病院に決めた。
なお、順天堂大学病院の分娩予約はすぐ埋まってしまうので、希望の方は8週目に分娩予定日が確定したらすぐ申し込むことを強くオススメします。
最後に、聖母病院は私たちの聞きたいことに対し、包み隠さずに正しい情報をくれた。
見学および質問の機会をくださって、心から感謝している。
助産師さんたちは親身に対応してくれたし、病院の上品でアットホームな雰囲気も、とても良かった。
もし自然分娩を希望だったら、ぜひ候補に入れたい病院だと思う。