(4週目)何も見えないエコーと、高額の出費
市販の検査薬に陽性反応が出た翌日、幸いに一件も打ち合わせが入っていなかった。そこで会社には「体調不良」と言って午前休を申請し、自宅近くの産婦人科へ。
採尿のあと簡単な問診票に記入して、いよいよ診察へ。
「これで私も妊婦さんの仲間入りか?!」とソワソワしながら診察台に登る。
しかし、私の期待をよそに、先生は「うーん、まだ見えませんねぇ…」。
その時は生理予定日が3日過ぎただけで、週数に換算すると、4週目。
これは、多くの場合、赤ちゃんの形どころか、影(のちに、胎嚢と知る)すらエコーでは見えない時期にあたる。
病院の検査薬でもうっすら陽性が出ていたので、可能性は高いとはいえ、エコーで赤ちゃんの影が子宮内に確認できて初めて正常妊娠と認められるので、初受診のその日は妊娠の診断は出せないとのこと。
翌週にもう一度受診することになった。
(生理は来ないし、こんなに体が変化しているし、検査薬は陽性なのに、妊婦とは認められないんだ…)
営業という仕事柄、移動もお酒の席も多い。
もし妊娠していたら、一刻も早く職場に報告したいと思っていた私にとって、その日の診察は少し物足りないものだった。
それどころか、「ほとんど無いと思いますけどね」という前置きのもと、子宮外妊娠という可能性まで告げられて、不安は増加。
挙げ句の果てに、お会計はしめて、12000円!!!
妊娠は病気ではないので、完全自費とは、盲点だった。
すっかり意気消沈した私は、会社に行く気力が全く湧かず、結局その日は一日休んだのでした。